2014.01.03 Fri 2013年 勤務先書店 年間実売ランキング 総評。コミックはジャンプ勢が「進撃の巨人」に駆逐され、ライトノベルは順当に「メディアミックス万歳!」な結果になっていた件。
【本屋の情報】
お早う御座います。
戒厳令の信楽で御座います。
さて。
年も改まったということで、昨年の総まとめとして
2013年 勤務先書店 年間実売ランキング
(2013年1月1日 - 2013年12月31日)
を調べてみましたのでご紹介致します。
……あ、三が日にお客様がまったくもって来店されず猛烈に暇だったから調べたわけではありません。
決して。
(※註:ここまで去年と同じ流れ)
※勤務先は一般の書店のコミック売場ですので、コミック専門店さんのランキングとは大きく異なっている可能性が御座いますことをご了承下さい。
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【関連】
2012年売上総評「表彰台どころか入賞独占」:[ワンピース]1,2,3,4フィニッシュ! [SAO]1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12フィニッシュ!! 【2012年 勤務先コミック・ライトノベル年間ランキング】
(本屋さん戒厳令 過去ログ)
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■2013年 コミック篇■
第01位:ワンピース 第71巻


第02位:ワンピース 第70巻


第03位:進撃の巨人 第10巻


第04位:ワンピース 第69巻
第05位:坂本ですが? 第1巻
第06位:ワンピース 第72巻
第07位:進撃の巨人 第11巻
第08位:進撃の巨人 第12巻
第09位:進撃の巨人 第9巻
第10位:進撃の巨人 第8巻
第11位:進撃の巨人 第6巻
第12位:進撃の巨人 第7巻
第13位:進撃の巨人 第2巻
第14位:進撃の巨人 第3巻
第15位:進撃の巨人 第5巻
第16位:進撃の巨人 第1巻
第17位:進撃の巨人 第4巻
第18位:よつばと! 第12巻
第19位:銀の匙 第6巻
第20位:坂本ですが? 第2巻
■2013年 ライトノベル篇 文庫版■
第01位:ソードアート・オンライン 第12巻


第02位:ソードアート・オンライン 第13巻


第03位:俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第12巻


第04位:新約 とある魔術の禁書目録 第7巻
第05位:ソードアート・オンライン プログレッシブ 第2巻
第06位:はたらく魔王さま! 第1巻
第07位:新約 とある魔術の禁書目録 第8巻
第08位:新約 とある魔術の禁書目録 第6巻
第09位:カゲロウデイズ 第3巻
第10位:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第7巻
第11位:カゲロウデイズ 第1巻
第12位:魔法科高校の劣等生 第9巻
第13位:はたらく魔王さま! 第2
第14位:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第1巻
第15位:アクセル・ワールド 第13巻
第16位:カゲロウデイズ 第2巻
第17位:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第2巻
第18位:アクセル・ワールド 第14巻
第19位:はたらく魔王さま! 第3巻
第20位:魔法科高校の劣等生 第10巻
■2013年 ライトノベル篇 B6ソフトカバー版■
第01位:ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝 第2巻 黒神の大祭典編


第02位:フェアリーテイル・クロニクル 空気読まない異世界ライフ 第1巻


第03位:フェアリーテイル・クロニクル 空気読まない異世界ライフ 第2巻


第04位:こちら、幸福安心委員会です。
第05位:まおゆう魔王勇者 第1巻 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
第06位:ログ・ホライズン 第1巻 異世界のはじまり
第07位:ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 第1巻
第08位:青鬼
第09位:盾の勇者の成り上がり 第1巻
第10位:物語の中の人 第1巻
第11位:ログ・ホライズン 第5巻 アキバの街の日曜日
第12位:ニンジャスレイヤー 第1巻 ネオサイタマ炎上
第13位:ログ・ホライズン 第2巻 キャメロットの騎士たち
第14位:ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた 第1巻
第15位:Re:Monster 第3巻
第16位:ログ・ホライズン 第3巻 ゲームの終わり 上
第17位:Re:Monster 第4巻
第18位:獣医さんのお仕事 in 異世界
第19位:ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 第5巻 冥門編
第20位:まおゆう魔王勇者 第5巻 あの丘の向こうに
――以上のように、コミック,ライトノベル共に、一昨年のランキングとは全く異なる結果となりました2013年。
まずはコミック。
ワンツー・フィニッシュを決めた「ワンピース」さんは定位置ながら、3位の表彰台を逃されたわけですが……
それどころか一昨年、ジャンプ勢が文字通り「ジャンプ無双」として12点も入賞を果たしていたにも関わらず、昨年はなんと
ワンピース以外の入賞が皆無
という結果に(汗)。
代わって一昨年は20位に1点だけ入賞していた作品が、
「駆逐してやる!」
と言わんばかりに12点……つまり
全巻入賞
という快挙を成し遂げました。
まさに2013年コミック販売は、
「進撃の巨人に始まり」
「進撃の巨人に終わった」
と言えたことが、データの上でも立証されてしまいました(汗)。
一方ライトノベル。
一昨年の「ソードアート・オンライン一強」体制と打って変わって、タイトルが入り乱れる混戦模様となりました。
が。
よくよく見ればほとんどがアニメ化された原作であり、ある意味
「メディアミックスによる順当な売れ方」
をした2013年だったと言えるでしょう。
逆に言えば、
「入賞点数が、そのままアニメ版の評価」
を表しているとも言え、かなりシビアな結果だったのかもしれません(汗)。
また、その中で健闘できた「カゲロウデイズ」と「魔法科高校の劣等生」は、次期主力アニメ化原作として今後更なる売上げが期待されます。
なお。
余談ですが、2013年春アニメ覇権とも言われた「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」ですが、20位台前半以内に全巻入っておりまして、ノーランキングのアニメ化原作とはやはり別格の強さを見せておりましたですよ。
続きまして。
今回から新設されました部門「ライトノベル篇 B6ソフトカバー版」の総評です。
2013年はライトノベルの新たな判型として「B6ソフトカバー」での刊行が多数なされた上、売上げも絶好調。
そして新興出版社などによる新規参入・新レーベル誕生が相次いだ年で御座いました。
……とは言え、当然まだ1点あたりの実売冊数では文庫版に遠く及ばなかったり致します。
が。
1冊の単価が文庫の倍以上であるなど、著者・版元・取次・書店の利益で考えると無視できない存在になっているのも事実だったりするのです。
そこで当ブログでは、ラノベ全体としては埋もれてしまうB6ソフトカバー版を、別に集計したランキングを作成してみたわけで御座います。
あ。
POSデータで「文庫」の検索では引っかからない上、出版社やレーベル,また時には単品タイトルによって
「文芸」
だったり
「日本文学」
だったり
「ヤングエイジ」
だったりと、取次によるジャンル登録が曖昧なため文庫ラノベと一緒くたに調べられなかったからではありません。
決して。
閑話休題。
さて。
B6ソフトカバーライトノベルは、新興ジャンル故に配本数も未だ不安定でして……
結果、先行していたため、書店員による希望数がほぼ反映され、かつ入荷数が安定していた「アルファポリス」さんの作品が、独走する形となったのが特徴です。
そのように不利な状況の中で表彰台に食い込むなど、最後発の「MFブックス」さんが大健闘をみせております。
また、エンターブレインさんの「ログ・ホライズン」,「まおゆう」など、メディアミックス・アニメ化作品が複数入賞し始めているなど、ライトノベル全体としての特徴と一致してまいりました。
逆に言えば、
文庫と比べて「高額商品」である,
言い換えれば「利益率が高い商品」であるB6ソフトカバー版でも、従来のメディアミックス戦略が通用する,
ということが立証されつつある
と言えるのではないでしょうか?
最後に。
コミック,文庫版ライトノベル,B6ソフトカバー版ライトノベル、総じて面白い結果となった2013年でした。
これから推測するならば、2014年もメディアミックス・アニメ化原作が順当に売上げを伸ばすことが考えられ、その中での優劣が、
「アニメの出来と評価」
で順位が決まる,という傾向が強くなると思われます。
ですから、まず始めに「メディアミックスありき」となるため、「非アニメ化作品」を大ヒットに結びつけるのは、ますます困難になると言えるのかもしれません。
ともあれ。
2014年も、面白い作品が沢山執筆され、楽しい名作が発掘され、売れるタイトルが沢山出版されることを願っております(笑)。
なお。
ご参考までに。
アルファポリスさんの「ゲート」が2点と「ルーントルーパーズ」が入賞。
中でも2位と大差をつけて「ゲート 外伝 第2巻」が1位だったのは、市場の傾向うんぬんではなく、
私が肩入れしまくって
展開し倒していた
のが原因とゆー説があったりします。
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さて。
年も改まったということで、昨年の総まとめとして
2013年 勤務先書店 年間実売ランキング
(2013年1月1日 - 2013年12月31日)
を調べてみましたのでご紹介致します。
……あ、三が日にお客様がまったくもって来店されず猛烈に暇だったから調べたわけではありません。
決して。
(※註:ここまで去年と同じ流れ)
※勤務先は一般の書店のコミック売場ですので、コミック専門店さんのランキングとは大きく異なっている可能性が御座いますことをご了承下さい。
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【関連】
2012年売上総評「表彰台どころか入賞独占」:[ワンピース]1,2,3,4フィニッシュ! [SAO]1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12フィニッシュ!! 【2012年 勤務先コミック・ライトノベル年間ランキング】
(本屋さん戒厳令 過去ログ)
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■2013年 コミック篇■
第01位:ワンピース 第71巻
第02位:ワンピース 第70巻
第03位:進撃の巨人 第10巻
第04位:ワンピース 第69巻
第05位:坂本ですが? 第1巻
第06位:ワンピース 第72巻
第07位:進撃の巨人 第11巻
第08位:進撃の巨人 第12巻
第09位:進撃の巨人 第9巻
第10位:進撃の巨人 第8巻
第11位:進撃の巨人 第6巻
第12位:進撃の巨人 第7巻
第13位:進撃の巨人 第2巻
第14位:進撃の巨人 第3巻
第15位:進撃の巨人 第5巻
第16位:進撃の巨人 第1巻
第17位:進撃の巨人 第4巻
第18位:よつばと! 第12巻
第19位:銀の匙 第6巻
第20位:坂本ですが? 第2巻
■2013年 ライトノベル篇 文庫版■
第01位:ソードアート・オンライン 第12巻
第02位:ソードアート・オンライン 第13巻
第03位:俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第12巻
第04位:新約 とある魔術の禁書目録 第7巻
第05位:ソードアート・オンライン プログレッシブ 第2巻
第06位:はたらく魔王さま! 第1巻
第07位:新約 とある魔術の禁書目録 第8巻
第08位:新約 とある魔術の禁書目録 第6巻
第09位:カゲロウデイズ 第3巻
第10位:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第7巻
第11位:カゲロウデイズ 第1巻
第12位:魔法科高校の劣等生 第9巻
第13位:はたらく魔王さま! 第2
第14位:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第1巻
第15位:アクセル・ワールド 第13巻
第16位:カゲロウデイズ 第2巻
第17位:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 第2巻
第18位:アクセル・ワールド 第14巻
第19位:はたらく魔王さま! 第3巻
第20位:魔法科高校の劣等生 第10巻
■2013年 ライトノベル篇 B6ソフトカバー版■
第01位:ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり 外伝 第2巻 黒神の大祭典編
第02位:フェアリーテイル・クロニクル 空気読まない異世界ライフ 第1巻
第03位:フェアリーテイル・クロニクル 空気読まない異世界ライフ 第2巻
第04位:こちら、幸福安心委員会です。
第05位:まおゆう魔王勇者 第1巻 「この我のものとなれ、勇者よ」「断る!」
第06位:ログ・ホライズン 第1巻 異世界のはじまり
第07位:ルーントルーパーズ 自衛隊漂流戦記 第1巻
第08位:青鬼
第09位:盾の勇者の成り上がり 第1巻
第10位:物語の中の人 第1巻
第11位:ログ・ホライズン 第5巻 アキバの街の日曜日
第12位:ニンジャスレイヤー 第1巻 ネオサイタマ炎上
第13位:ログ・ホライズン 第2巻 キャメロットの騎士たち
第14位:ニートだけどハロワにいったら異世界につれてかれた 第1巻
第15位:Re:Monster 第3巻
第16位:ログ・ホライズン 第3巻 ゲームの終わり 上
第17位:Re:Monster 第4巻
第18位:獣医さんのお仕事 in 異世界
第19位:ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり 第5巻 冥門編
第20位:まおゆう魔王勇者 第5巻 あの丘の向こうに
――以上のように、コミック,ライトノベル共に、一昨年のランキングとは全く異なる結果となりました2013年。
まずはコミック。
ワンツー・フィニッシュを決めた「ワンピース」さんは定位置ながら、3位の表彰台を逃されたわけですが……
それどころか一昨年、ジャンプ勢が文字通り「ジャンプ無双」として12点も入賞を果たしていたにも関わらず、昨年はなんと
ワンピース以外の入賞が皆無
という結果に(汗)。
代わって一昨年は20位に1点だけ入賞していた作品が、
「駆逐してやる!」
と言わんばかりに12点……つまり
全巻入賞
という快挙を成し遂げました。
まさに2013年コミック販売は、
「進撃の巨人に始まり」
「進撃の巨人に終わった」
と言えたことが、データの上でも立証されてしまいました(汗)。
一方ライトノベル。
一昨年の「ソードアート・オンライン一強」体制と打って変わって、タイトルが入り乱れる混戦模様となりました。
が。
よくよく見ればほとんどがアニメ化された原作であり、ある意味
「メディアミックスによる順当な売れ方」
をした2013年だったと言えるでしょう。
逆に言えば、
「入賞点数が、そのままアニメ版の評価」
を表しているとも言え、かなりシビアな結果だったのかもしれません(汗)。
また、その中で健闘できた「カゲロウデイズ」と「魔法科高校の劣等生」は、次期主力アニメ化原作として今後更なる売上げが期待されます。
なお。
余談ですが、2013年春アニメ覇権とも言われた「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」ですが、20位台前半以内に全巻入っておりまして、ノーランキングのアニメ化原作とはやはり別格の強さを見せておりましたですよ。
続きまして。
今回から新設されました部門「ライトノベル篇 B6ソフトカバー版」の総評です。
2013年はライトノベルの新たな判型として「B6ソフトカバー」での刊行が多数なされた上、売上げも絶好調。
そして新興出版社などによる新規参入・新レーベル誕生が相次いだ年で御座いました。
……とは言え、当然まだ1点あたりの実売冊数では文庫版に遠く及ばなかったり致します。
が。
1冊の単価が文庫の倍以上であるなど、著者・版元・取次・書店の利益で考えると無視できない存在になっているのも事実だったりするのです。
そこで当ブログでは、ラノベ全体としては埋もれてしまうB6ソフトカバー版を、別に集計したランキングを作成してみたわけで御座います。
あ。
POSデータで「文庫」の検索では引っかからない上、出版社やレーベル,また時には単品タイトルによって
「文芸」
だったり
「日本文学」
だったり
「ヤングエイジ」
だったりと、取次によるジャンル登録が曖昧なため文庫ラノベと一緒くたに調べられなかったからではありません。
決して。
閑話休題。
さて。
B6ソフトカバーライトノベルは、新興ジャンル故に配本数も未だ不安定でして……
結果、先行していたため、書店員による希望数がほぼ反映され、かつ入荷数が安定していた「アルファポリス」さんの作品が、独走する形となったのが特徴です。
そのように不利な状況の中で表彰台に食い込むなど、最後発の「MFブックス」さんが大健闘をみせております。
また、エンターブレインさんの「ログ・ホライズン」,「まおゆう」など、メディアミックス・アニメ化作品が複数入賞し始めているなど、ライトノベル全体としての特徴と一致してまいりました。
逆に言えば、
文庫と比べて「高額商品」である,
言い換えれば「利益率が高い商品」であるB6ソフトカバー版でも、従来のメディアミックス戦略が通用する,
ということが立証されつつある
と言えるのではないでしょうか?
最後に。
コミック,文庫版ライトノベル,B6ソフトカバー版ライトノベル、総じて面白い結果となった2013年でした。
これから推測するならば、2014年もメディアミックス・アニメ化原作が順当に売上げを伸ばすことが考えられ、その中での優劣が、
「アニメの出来と評価」
で順位が決まる,という傾向が強くなると思われます。
ですから、まず始めに「メディアミックスありき」となるため、「非アニメ化作品」を大ヒットに結びつけるのは、ますます困難になると言えるのかもしれません。
ともあれ。
2014年も、面白い作品が沢山執筆され、楽しい名作が発掘され、売れるタイトルが沢山出版されることを願っております(笑)。
なお。
ご参考までに。
アルファポリスさんの「ゲート」が2点と「ルーントルーパーズ」が入賞。
中でも2位と大差をつけて「ゲート 外伝 第2巻」が1位だったのは、市場の傾向うんぬんではなく、
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のが原因とゆー説があったりします。
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